あごの発達
成長期によく食べ物を噛むことであごの発達は促進されます。反対に言えば、食べ物をよく噛む習慣がないと、発達が不十分になってしまうということです。
それでは、十分に顎が発達するとはなんでしょうか。一緒に考えていきましょう。
よく噛むことによるメリット
「よく噛んで食べなさい」と、小さい時に親に言われた方も多いと思います。食べ物をよく噛むことには、具体的に次のようなよい影響があります。
・食べ物を小さく砕いて、のどに詰まらないようにする。
・唾液と食べ物が混ざって、飲み込みやすくなる
・唾液がたくさん出ることで、むし歯予防に効果がある
・消化がしやすくなる
・顎が発達しきれいな歯並びになる
・舌を上手に使えるようになる
・脳が刺激され、脳の発達を助ける
まさに、良いこと尽くめです。食べ物を飲み込むときや消化、むし歯予防にとってもよい影響があります。あごの発達への影響力が大きいのは、歯が生え始めるころから大人になるまでの間です。
あごは歯が生える場所です。噛むことで力や刺激が加わり、土台としてしっかりしていきます。よく噛むことで、歯が並ぶために必要なあごの広さが認識されて、必要な広さへの成長につながります。もし、噛む習慣がほとんどなければ、歯の生える場所が足りなくなり、狭い場所に無理やり28本以上の歯が生えてくることになってしまうのです。歯の生えてくる数は決まっているので、狭い場所に生えようとして歯並びが悪くなります。見た目も悪くなると同時に、噛みあわせも悪くなるので、ますます噛めなくなってしまうのです。
歯並びが悪いと隙間や影が多くなり汚れもたまりやすくなってしまいます。そのため、むし歯や歯周病のリスクも高くなります。
また、歯並びは発音にも影響を与えます。歯並びが悪いことが原因で、サ行やザ行が上手に発音できなくなることもあります。きれいな発音は、歯並びと密接な関係があるのですね。
昔と今のあごの違い
歴史的に見て、縄文時代から現代にいたるまで顎が小さくなる傾向にあったそうですが、この傾向は第二次世界大戦以降急に進んでいます。食事の噛む回数を調べた報告によると、食事をする時の時間・噛む回数がともに戦前と比べて半分になっているそうです。
戦前 時間:平均22分 噛む回数:1420回
現在 時間:11分 噛む回数:620回
これは、ハンバーグやスパゲッティ、パンといった柔らかいものを多く食べるようになったためと言われています。特に現代の子どもたちは固い物を食べなくなり、ジュース、プリン等咬む必要のない物を好む傾向にあります。
昔は、麦などの雑穀やイモ類、根菜類、乾物など、よく噛まなければ飲み込めない食べ物が多かったので、よく顎を動かす必要がありました。特に戦後は洋食の文化が急速に広がり、食生活が大きく変化しました。現代と昔との食の変化が、食事中の噛む回数の減少につながり、噛む強さが弱くなって、結果的にあごの骨にかかる力が小さくなったのです。
現在は、あごの発達がますます悪くなり、歯の生える十分なスペースがなく、歯並びの悪い子どもたちが増加していると考えられています。
埼玉県の、ど真ん中に位置するここ鶴ヶ島市では、国道407号線沿いにたくさんの飲食店が乱立しています。周りの飲食店街やフードコードの種類を見ても、和食よりも洋食の方が多いですよね。
私たちプラザ若葉歯科の最寄り駅若葉駅には、駅に直結しているワカバウォークという商業施設があります。そこではビビンバやクレープ、たこ焼き、うどんなど様々なおいしいものが食べられます。
現在は固いものを食べ続けることはなかなかできないので、よく噛むことを意識しておいしいものをたくさん食べましょうね。
おいしい食事は健康な歯から!
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