昔の歯ブラシ
日本では、江戸時代、房州(今の千葉県)からとれる房州砂(ぼうしゅうずな)を原料に、ハッカなどの香料を混ぜて歯みがき粉としていました。
地方によってはその土地ごと産出する白い砂や、白い石を削り落とした粉末を使ったり、他にも米ぬかや若葉を焼いて使ったりして使用していたそうです。
明治時代に入り、今あるような歯みがき剤の形のものが市販されました。
一方歯ブラシとしては江戸時代に「房楊枝(ふさようじ)」と呼ばれていたものがあり、クロモジやヤナギの枝を細く削り煮て柔らかくしたものからつくられていたとされています。枝の先から1.5センチほどを叩き潰してブラシの様に加工してできあがりです。形状は竹ぼうきのミニチュアのようなもので、棒の先端がブラシになっている形をしています。今のように毛が柄直角に生えているわけではないので、奥歯などはさぞかし磨きづらかっただろうと思われます。
現在あるような歯ブラシが日本に入ってきたのは、明治の初めですが、一般の人に浸透し使われ始めたのは大正時代だそうです。
日本では、今のLIONの前進「小林富次郎商店」が歯磨き市場に着目をし始め独自の研究を開始したとされるのが明治28年。その後すぐ、粉歯みがきが発売されました。ライオンと名前を変えた後、明治44年には日本で初めてチューブ入りの煉り歯みがきを発売します。
日本の歯みがきと歯ブラシの歴史は100年程。
もっと日本でもデンタルIQ「歯科医療に対する価値観や優先順位」を高め、予防に力を入れることで、歯の痛みに苦しむ人や歯を無くしてしまう人を減らしていきたいと考えています。
宇宙の歯ブラシ
皆さんご存知ですが、宇宙には重力がありません。何でもどこでも物体はふわふわと浮かんでどこかへ飛んで行ってしまいます。
特に気を付けなければいけないものは、水などの液体の取り扱いです。液体が飛んで行って電気回路につくと不調になったり、最悪故障してしまい大変危険です。
宇宙での歯みがき粉は、練り歯磨きが使われています。そして、地上と違うのはその歯みがき粉は食べられるようになっているということです。ブラシに歯みがき粉を付け、口からつばや歯みがき粉が飛ばないように気を付けながら歯を磨きます。その後、吐き出す代わりに飲み込むことになっています。どうしても汚い感じがして飲み込むことができない人は、静かにタオルに吐き出すそうです。
磨いた歯みがき粉を飲み込むにはとても勇気がいりそうですよね。
今日は、歯ブラシの番外として昔の歯みがき、宇宙の歯みがき編いかがでしたか。
プラザ若葉歯科のある鶴ヶ島市では数年前に、「宇宙学校」を開催しJAXAからスタッフや講師が来て小中学生へ、最先端の宇宙科学を紹介する催しがありました。宇宙での歯ブラシへの興味がきっかけに、周辺の鶴ヶ島市・坂戸市出身の宇宙飛行士が生まれたら、とてもうれしいですね。
みなさんのかかりつけの歯医者さんといえば、プラザ若葉歯科です。
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今日も元気に診療中です。