永久歯が抜けてしまった!?

・思わぬ事故により歯が抜けたときは・・・
スポーツや自己などで歯をぶつけると抜けてしまうことがあります。こんなときは抜けた歯を牛乳に入れて急いで歯医者さんへ行きましょう。歯と骨は歯根膜という繊維状の膜でつながっています。このような外傷で歯が抜けたときは、歯根膜の真ん中から切れて抜ける場合が多いのです。歯根膜が乾燥してしまうと歯はくっつかなくなるので、乾燥しないように牛乳の中に入れる必要があります。また、抜けた歯に泥などがついてしまったときは、水道水で軽く洗ってから牛乳の中へ入れましょう。洗いすぎると歯根膜を傷つけてしまう恐れがあります。早い段階であれば、元通りにくっつく可能性が高くなります。

・歯が抜けなかったときも・・・
スポーツなどで歯をぶつけたときに、歯が抜けなくても血が出たり、痛みがあったりすることがあります。こんな場合は、しばらくすると血が止まったり痛みがなくなったりして、そのままにしてしまうことがよくあります。しかし、こういうとき歯の中では、歯根膜が炎症を起こしている場合があります。歯根膜の炎症を放っておくと病気になり、歯の神経が死んでしまうこともあるのです。たとえ歯が抜けなかったとしても、血が出ていたり、痛みがあった場合は、歯医者さんへ行くことが大切です。

☆歯の寿命
現在、日本人の歯の寿命は、上顎の第一大臼歯が50.2年。上あごの犬歯が53.8年。上顎の中切歯が55年です。例えば6歳臼歯と呼ばれる第一大臼歯が6歳に生えたら、56歳ぐらいには抜けてしまうことになります。日本人の平均寿命が、男79.0歳、女85.8歳ですので、もっと歯を大切にして、歯の寿命をのばす必要があります。