キシリトールの効果は?

キシリトールとは

キシリトールは、シラカバやカシなどの木の樹皮からとれるキシランという物質を原料にして作る甘味料です。甘味料とは砂糖のように甘い味がするものです。しかし、キシリトールは砂糖とは違いミュータンス菌に歯をとかす酸を出させません。普通ミュータンス菌は糖を取り入れてエネルギーにしますが、キシリトールを取り込むことはできないのです。そのためミュータンス菌は弱ってしまう上に、酸も出せません。またキシリトールには唾液の分泌を助ける効果があります。唾液には歯から溶け出したカルシウムを元に戻す(再石灰化)効果があるので、虫歯の予防になるのです。

キシリトールの効果的な使い方

キシリトールは長い期間使わないと予防効果が出てきません。使い始めて2週間から1カ月くらいたつと効果が出てきます。
また、フッ素(フッ化ナトリウム)キシリトールが一緒に入った歯磨き剤は効果的です。フィンランドでは、フッ素入りのトローチにキシリトールを入れたものを口の中に含むという虫歯予防がありますが、この方法だと長い時間フッ素とキシリトールが歯にふれるため、虫歯予防にとても効果的です。
ただし、キシリトールを取り入れていけば虫歯にならないわけではありません。虫歯の予防方法のひとつとして、上手に使っていきましょう。当院でもフッ素入りの歯磨き粉やキシリトール100%のガム、チョコレートの販売をしております。虫歯予防にぜひお試しくださいね!