スポーツ選手と歯

読売ジャイアンツにいた王貞治さんは、現役選手だったころ、バットを振るたびに歯を食いしばっていたため、歯がすり減りボロボロになったといいます。そのため最近の野球選手には、マウスピースをつけて歯を守るようにしている選手もいるようです。
ラグビーやサッカーで、体がぶつかったりなど顔へ衝撃を受けたとき、マウスピースは、歯や口の中、あご、さらに脳を守る役割をもっています。また、マウスピースをかみしめると首のまわりの筋肉が強くなります。そのためサッカーのヘディングのように首や頭に衝撃を受けるときは、その衝撃を減らす効果も期待されています。

そして今、かみ合わせと運動能力に関係があるかどうかの研究が進んでいます。たとえば、かみ合わせが悪いスポーツ選手を、体のバランスを計る装置でどれくらい体がふらつくか計ります。その後、マウスピースをはめて、かみ合わせを良くしてから同じようにバランスを計ると、体のふらつく範囲が小さくなりました。これは、かみ合わせが良くなることで首の位置が安定するからです。また、歯の抜けた人は、抜ける前と比べて筋力が下がったという報告もあります。しっかりかむことができないと、力は出せないということです。
このようにかみ合わせが、スポーツ選手のバランスや筋力に大きくかかわっているといわれています。

当院でもマウスピースの作製、かみ合わせに関するご相談等、随時承っておりますので、気になることがあればお気軽にいらっしゃってみてくださいね。