歯並びは遺伝する?

歯並びは、歯ばかりでなく、顎の大きさや、舌、頬、唇などの働き方によって影響を受けます。双子(一卵性双生児)は顔がそっくりで、歯並びもよく似ています。これは歯や顎の大きさや形が遺伝する場合が多いからです。しかし、遺伝以外にも歯並びに関係するものは多く、たとえば、指しゃぶりなどのように舌、唇、頬の筋肉のバランスを崩すような癖を長く続けていると悪い歯並びになりますし、乳歯をむし歯で早く抜いてしまったり、逆に歯がいつまでも抜けなかったりすると永久歯の歯並びが悪くなります。このように歯並びも遺伝する場合と遺伝しない場合があります。

歯並びが悪くなる原因は様々です。自分で防ぎきれないものもありますが、ここでは防ぐことができるものをあげてみます。
①乳歯の頃からむし歯にしないよう気をつける
②乳歯のむし歯を抜いたまま放置しないこと
③永久歯との交換がうまくいかない乳歯は抜くこと
④口に関係した色々な癖、たとえば指しゃぶり、舌を咬んだり、舌を突き出したりする癖などを止めること
⑤ふだんは鼻で呼吸し、唇は軽く閉じていること
⑥顔や歯を強く打ったりしないこと
⑦固い食べ物もよく噛んで顎の筋肉の力をつけ、顎の正常な発育促すこと
⑧歯並びの異常に気づいたら早いうちに矯正専門医にみてもらうこと