歯並びを治す治療

歯並びが悪いとよく噛めなかったり、むし歯、歯周病になりやすかったり、発音しにくかったりします。また、歯並びのせいで顎の関節が痛くなってくる場合もあります。見た目も良くありませんから、大人になって社会に出たときに、他人に良い印象を与えるためにも矯正をした方がよいと思います。
いつ矯正を始めるか、また今治療しないと悪くなるかどうかは、顎の状態や歯並びの状態によって違いますから、悪いのに気が付いたら矯正専門医にみせるとよいでしょう。一般には乳歯が生えそろった3~4歳ころ、永久歯の前歯が生え始める7歳ころ、犬歯の生え始める9~10歳ころ、永久歯が生えそろう12歳ころに矯正を始めるかどうか検討することが多いです。歯を抜いて治療するかどうかは、顎と歯の大きさの関係、上下の顎の大きさや位置の関係で決まってきます。

歯を抜いて入れ歯にするとか、歯の根だけ残して歯の上の部分を切り、差し歯にするとか、または、手術をして歯または顎を動かすこともできないわけではありません。しかし、矯正治療のできる歯の状態であるなら歯並びは矯正で治すのが1番良い方法です。特に、小学生、中学生の時期は歯や顎の成長も盛んですから、これを考えに入れた矯正治療を受けることが大切です。
歯は引いたり押したりすると動く性質があります。矯正用の金具にもいろんな種類があって、それぞれ働きが違います。しかし、どれも歯を正しいところへ動かすようにするためのものです。