生活習慣病で服用している薬に問題があるとき。
糖尿病以外にも、高血圧など生活習慣病によって体の抵抗力が落ちている場合や、治療のために飲む薬によって、唾液の分泌量が減ることなどが、歯周病を悪化させます。対策として、バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、生活習慣病を予防しましょう。
とくに、服用する薬によって、唾液の分泌量が減ることがありますので注意が必要です。医師に相談して薬を代えてもらうのもひとつの方法です。
日ごろから唾液をたくさん出すために、よく噛んで食べる習慣をつけましょう。
また、寝たきりのお年寄りも注意が必要です。
誤嚥という言葉をご存知ですか?子どもが誤ってビー玉を飲み込んでしまうのが誤飲、ご飯粒などが誤って気管に入ってしまうのが誤嚥です。小さなご飯粒が入っただけでも苦しくて仕方がないのですが、脳血管障害を持つ高齢者の場合、寝ている間に知らず知らずのうちに唾液が肺に流れ込んでいます。
この流れ込んでしまった唾液の中に含まれていた細菌によって、肺炎を起こすことがあります。誤嚥性肺炎といいますが、この病気で亡くなる人が増えています。
高齢者は、免疫機能が低下しているために、細菌に容易に感染して、肺炎を起こしてしまうのです。とくに寝たきりの高齢者の口の中をきれいにする必要があります。
誤嚥性肺炎は、命取りになりかねない病気です。
口の中から、歯周病菌だけでなく、ほかの細菌もできるだけ少なくしなければなりません。