神経をとらなければならないとき

よくここまで我慢したね、と言われるくらい、むし歯が進んでいる状態です。
ズキズキと痛むようになってしまったむし歯は、「削りたくない、神経をとりたくない」などとは言っていられません。

とりあえずは、歯髄切断法で歯髄の上の部分だけとり、痛みをとります。
痛みが消えてから、十分時間をとり最後まで歯髄をとってしまいます。
この歯髄をきちんととってしまわないと、残っていた歯髄が感染することもあります。歯髄がすでに腐敗してしまっている場合は歯髄の先の根管(歯の根の部分)を徹底的にきれいにしなければなりません。
この根管治療は目に見えない小さな管の中の処置ですから、技術を必要とします。根管の数は人によっても違いますし、くねくねと曲がっていることもあり、難しい治療です。

ダメになってしまった歯髄はきちんととってしまわなければ歯槽骨にまで影響を及ぼしかねません。
できれば歯髄をとらなければならない事態は避けたいものです。だからこそ、歯がいたくなってからでは遅いのです。