歯周病は体全体にこんな害を及ぼす

歯周病が糖尿病を発症させたり悪化させたりする以外にも、歯周病にかかっている人は、狭心症や心筋梗塞にかかる可能性が、歯周病のない健康な人に比べて約2倍もあることをご存知ですか?
重い歯周病にかかっている人は、かかっていない人に比べると、血液が血栓を作りやすい状態になっているようです。血栓が心臓を養っている血管に一時的に詰まってしまうのが狭心症、完全に詰まって心臓の動きを悪くするのが心筋梗塞です。
さらに、歯周病菌が弱くなった歯肉から血管に入り込み、心臓に栄養を送る冠状動脈の中に血栓を作ることも分かってきました。
「血液サラサラ」運動がブームになっていますが、血液だけでなく、口の中の歯周病を退治することも大切です。

また、歯周病は胎児の健康にも大きな影響を与えます。
重度の歯周病によって起こる歯肉縁の炎症により、胎盤を収縮させる化学物質が生まれ、そのために、体重が十分でない赤ちゃんが生まれたり、未熟児で生まれたりすることがあります。低体重出産・未熟児出産の可能性が高くなるのです。
これは、タバコやアルコールが妊婦さんに与える影響の約2倍、通常の出産の約7倍も危険が増すという報告もあります。