“歯の色が気になる”と思ったことはありませんか?歯はさまざまな原因で色が変わります。色が変わる原因を大きく2つに分けると、内側からくるものと外側からくるものに分けられます。内側からくる原因として主なものは、年をとったことによるもの。テトラサイクリンという薬によるもの。子供の頃にフッ素をとりすぎたことによるもの。歯の外傷などにより神経が死んでしまったことや、治療で神経を抜いたことによるもの。その他に虫歯などがあります。外側からくる主な原因には、日本茶や紅茶、コーヒー、コーラなどに含まれている色素が歯の表面につき、かたまってしまうことや、歯につめた金属が原因で色が変わることがあります。
☆歯の色が変わる原因(内側からくるもの)
・年をとったこと(加齢)
年をとると、元々薄い黄色をしている歯の中の象牙質の色が濃くなります。また、象牙質のまわりにあるエナメル質は、長い間歯を使っていくうちに薄くなります。この2つのことが重なって、歯が黄色になるのです。
・テトラサイクリン(薬)
テトラサイクリンとは細菌やウイルスをやっつける薬の一つです。しかし、このテトラサイクリンを永久歯が作られる乳児から7歳頃の間に、長期間取り続けると、歯の色が茶色に変わったり、しま模様になったり、さまざまな影響が出ます。
・フッ素の取り過ぎ
永久歯が作られている頃に、たくさんのフッ素が入った水などでフッ素を取りすぎると、歯に白い斑点ができることがあります。ひどいときには茶色いしみになることもありますが、正しい量で取っていれば問題ありません。また、すでに生えている歯にフッ素を塗っても、歯の色が変わることはありません。
・歯の神経の死亡
歯をぶつけるなどの外傷で神経が死んでしまった場合や、歯の治療で仕方なく神経を抜いた場合、歯の色が変わってしまうことがあります。これは、神経が送っていた栄養が歯に行き届かなくなってしまうからです。
・虫歯
初期の虫歯は歯を白くにごらせます。さらに虫歯が進行していくと、茶色になったり、黒っぽくなったります。