新しい年の始まり。いつもの歯磨きを見直しませんか?

歯磨きする親子

 新年が明け、あっという間に1月も残りわずかとなりました。みなさん、年末の大掃除で、お家の中も心身もピカピカで新年を迎えることはできたでしょうか?

今回は、同じお掃除でもお口のお掃除、ブラッシングについてお話ししようと思います。

家庭でできる虫歯予防として歯磨きは基本で、小さなころから食事のあとは歯磨きをする。という習慣のもと、歯磨きを実践している方も多いと思います。当たり前のように毎日やっている歯磨きですが、ふと本当にこの磨き方であっているのかな。と疑問に思うことはありませんか?

歯ブラシ選びのポイント

 ドラッグストアに行くと、歯ブラシコーナーにはたくさんの歯ブラシが並んでいて、どれを買うか迷ってしまいますね。歯ブラシを選ぶときは、年齢や、歯、お口の状態に合ったものを選ぶようにしましょう。

乳歯期用、仕上げみがき用、子供用、大人用、歯の大きさやお口のサイズに合わせて、持ちやすいグリップを選ぶとよいでしょう。

ブラシ部分は以下のことに気をつけて選ぶようにしましょう。

ヘッドは少し小さめ

適度な硬さ

 市販の歯ブラシには、やわらかめ、ふつう、かための3種類が用意されています。メーカーによって、かたさの度合いは変わってくるのですが、硬すぎると歯ぐきを傷つけてしまうため、「ふつう」あるいは「やわらかめ」がおすすめです。

歯ブラシの交換は毛が広がり始めるか、広がらなくても1~2ヶ月ごとに交換しましょう。

歯磨きのタイミング

 歯磨きをするタイミングは食後が一番良いです。プラークの中のミュータンス菌は、食後3分を過ぎると酸を出し始めます。すると歯からカルシウムが溶け出して、脱灰が始まります。1日3回、朝・昼・晩の食後できるだけ早くしっかり3分間歯磨きする事が大事です。

さらに、寝る前の歯磨きを付け加えることができれば理想的です。

おすすめの歯磨き方法

歯ブラシの持ち方

 歯ブラシを持つときは、ペングリップという鉛筆の握り方で持ちます。こうすると力が入りすぎず、細かな動きもできます。

歯の磨き方

 歯と歯ぐきの間は食べカスが残りやすくプラークがつきやすい場所です。ここを磨くときは、歯に対して45度に歯ブラシあてて、歯ブラシを細かく動かすことがポイントです。

歯磨きのコツ

 歯を磨くときは、歯を磨く順番を自分で決めておくと磨き忘れがなくなり、虫歯の予防にもなります。

歯磨きの順番は一筆書き!

歯を磨く力は150~200グラム

 歯を磨くときの力の入れ方は150~200グラムと言われています。150~200グラムと言われてもピンと来ないかもしれませんが、鏡の前で歯に歯ブラシをあてて力を加え、毛先が広がらない程度の力になります。150~200グラムより弱いと、プラーク(歯垢)を落とすことができなくなります。逆に強いと歯や歯ぐきをいためることになります。

歯ブラシの交換は毛が広がり始めるか、広がらなくても1~2ヶ月ごとに交換しましょう。

お子様の仕上げ磨き

 すべての歯をしっかり磨けるようになるのは、だいたい8歳くらいです。そのため7歳までは保護者による仕上げ磨きが必要になります。仕上げ磨きの姿勢は、子供をひざの上に寝かせて磨く「寝かせ磨き」と、立った状態で後ろから磨く「後ろから立ち磨き」がおすすめです。

デンタルフロス

 歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくいためプラーク(歯垢)が残りやすく、虫歯や歯周病が発生しやすい場所です。この歯間部のプラークは、歯ブラシだけでは60%程度しか取り除くことができませんが、歯ブラシと併せてデンタルフロスや歯間ブラシを使うと90%近くのプラークを取り除くことができます。

正しいケア方法を知り、実践し、健康な歯をできるだけ長く守っていきたいですね!歯に関するお悩み、ご質問等いつでも承っております

 当院でも患者様に合わせた歯磨き指導をさせて頂いております。「どのように磨いたら良いかわからない」「正しい歯磨き方法が知りたい」等、お悩みがありましたらいつでもご相談にのらせていただきます。お気軽にいらっしゃってみてくださいね!

新しい年の初めに、習慣化している歯磨きをもう一度見直してみませんか?