抜歯について

世の中には歯を抜きたい人はあまりいないと思います。
また、抜かれてもいい歯を抜く歯医者もあまりいないと思います。

抜歯はあくまで最終手段です。「抜歯」と言われたら、なぜその歯を抜かなければいけないのかを歯医者さんが説明してくれます。それに同意してから歯を抜く形になります。納得できないまま歯を抜いてしまっても、後悔だけが残ってしまいます。

Q.抜歯の前に注意することはどんなことか?
A.
抜歯の前日は、睡眠をよくとり、体調を整えておくだけで特に問題はありません。

Q.内科など、他科に通院中の場合
A.
抜歯の前にかかわらず図新前にはその旨を必ず歯医者に伝えておきましょう。特に高血圧症、脳・心臓血管障害、肝臓病など、血を固まりにくくする薬を飲んでいる人、または喘息や糖尿病、肝臓病の人等は、前もって専門医との連携の必要な場合がありますので、必ず前もってお話しておきましょう。

Q.抜歯後は、どんなことに注意したらよいか?
A.
①麻酔が切れるまで舌や唇が麻痺しているので、口の中を咬まないようにしてください。
②細菌感染を防ぐため、傷口を手や指などで振れないようにして下さい。
③抜歯当日は入浴、飲酒、過激な運動は控えて安静にして下さい。
④その他、歯医者さんの指示に従ってください。

Q.痺れがひどい場合にはどうしたらよいか?
A.
多少の個人差はありますが、当日からわずかな腫れが現れて、2~4日後ピークに達します。
なかなか腫れが引かない時や、痛みが治まらない場合は受診して下さい。

歯はなるべく抜かず治療して残そう、というのが現代の歯科の主流です。
しかし、どうしても抜歯をしなければならないケースとして歯根(歯の根っこの部分)まで虫歯に侵されている場合、歯の根が病気になっている場合、歯根まで歯が割れてしまっている場合などが考えられます。歯は固いエナメル質で守られていますが、どうしてもヒビが入りやすく、割れやすい歯もあります。穏やかに咬むことも歯を大切に守る一つの手段なのです。