齲蝕について②

前回に続き、虫歯の仕組みについてのお話をします。

Q.1 虫歯といわれるものにはどんな種類があるの?
A.齲蝕(うしょく)によって起こる歯の痛みは、齲蝕の進行程度に応じて
冷水痛・・・詰めたい水や食べ物、冷たい風が凍みる
温水痛・・・温かい水や食べ物が凍みる
自発痛・・・何もしないのに痛い
咬合時痛・・・歯をかみ合わせた時に響く
咀嚼時痛・・・物を噛んだときに響いたり痛みがある
などの症状が、単独または複数で現れます。

Q.2 虫歯はどんなふうに進行していくの?
A.齲蝕症第1度(エナメル質齲蝕)、第2(象牙質齲蝕)では、甘い食べ物を噛んだときに痛みがあり、冷水痛があります。
第3度(歯髄に炎症が及んでいる)では、冷水痛、温水痛に加えて自発痛があり、ときには咬合痛も出る場合があります。
歯髄がなく、歯根の先端部周囲組織に炎症がある第4度の場合(歯根のみの状態を含む)では、冷水痛、温水痛がなく、咬合時や咀嚼時に痛みが出てきたり、自発痛を伴い、腫れることもあります。

Q.3 甘いものを食べると必ず虫歯になっちゃうの?
A.齲蝕は、ミュータンス菌などの虫歯の原因菌が、飲食物に含まれる糖質を使って酸を作り出し、時間の経過とともにその酸が歯のエナメル質をとかしてしまうところから始まります。つまり、➀歯+➁糖質+➂虫歯菌+➃時間=虫歯の発生という図式で、逆に言えばそのどれかひとつ欠けても虫歯には至らない、ということになります。
*糖質 お菓子だけでなく、缶ジュースや清涼飲料水にも相当量の糖が入っています。
*歯  フッ素やシーラントで歯質を強化してあげることが予防につながります。
*細菌 虫歯の原因となる菌を減らす必要があります。

日頃からケアをして、一生使う大事な歯を虫歯から守りたいですね☆