毎日の生活の中で、歯磨きを1回もしない人はほとんどいないでしょうが、顔を洗うのと同じような感覚だと思います。ところが、歯を磨くのは、顔を洗うこととは意味が違います。単なる身だしなみではありません。健康維持のためにしなくてはならないことです。
食べたり、話したりするうえで、歯は重要な役割を果たしています。
「しっかり噛んで食べる」「はっきり発音してしゃべる」
どちらにも歯はたいへん重要な役割を果たしています。そして、生きていくうえでどちらもとても大切なことです。
重要な役割を果たしているわりには、その重要性が認識されていないように思います。
「歯は年をとれば悪くなっていくもの。入れ歯にするしかない」と、考えている人が少なくないようですが、とんでもない話です。
一生自分の歯で噛むことは、夢のような話ではありません。守ろうとすれば守れるのです。
それには、体の臓器を守るために健康診断をするように、歯の定期検査が必要です。
「歯医者さんは歯が悪くなってから行くところ」これでは遅いのです。むし歯の治療は早ければ早いほど、削らなくてすみます。削る、詰める、かぶせるというむし歯の治療がさらにむし歯を招くのです。
次に、これがいちばん大切なことですが、口の中をむし歯にならない環境、歯周病にならない環境にすることが、自分の歯を守るいちばんの方法です。
そのためには、定期的に歯科医に、口の中がどのような環境になっているのか調べてもらう必要があります。