こうしてバイオフィルムはできあがる

1.熱心に歯磨きをしていないと
エナメル質にたんぱくがくっつき、そこに体に悪さをしない細菌たちがくっついています。悪さをしない細菌だけがくっついていれば、むし歯菌や歯周病菌が入り込むすきがない良い状態なのですが、周囲には歯周病菌たちがウロウロしています。さらに、その後ろには、すきがあれば取り付こうとむし歯菌が控えています。むし歯菌、歯周病菌の数を減らすことが必要なのです。

2.むし歯菌が取り付いてしまいました
砂糖とむし歯菌が結びついてネバネバの多糖体(グルカン)を作り出し、歯にくっつきます。このときに砂糖がなければ、バイオフィルムはできません。

3.バイオフィルムができつつあります
バイオフィルムができつつあります。ミュータンス菌がつくる酸がバイオフィルムの外に放出されずに、菌のエナメル質を溶かし始めます。

4.バイオフィルムを取ろう
PMTC(専門家による機械的な歯の清掃)などで、バイオフィルムを取ると、傷ついたエナメル質も再石灰化によって修復されて、むし歯になりません。

5.ほうっておくと
エナメル質はさらに破壊され、むし歯菌も進入していきます。エナメル質にも穴があいた状態になります。むし歯になってしまうのです。