虫歯予防と食生活

ついやってしまいがちなダラダラ食い・・・これは虫歯のもとになっています。
食べ元を食べると口の中で脱灰と再石灰化がおきます。一度脱灰しても唾液の働きで口の中が中性になると、再石灰化がおきて歯は強くなります。しかし、中性になっていく途中でまた食べ物を食べると、口の中がすぐに酸性になり脱灰が始まります。脱灰している時間が長くなると、たいへん虫歯になりやすい状態といえます。つまり、食べる回数が多すぎると、虫歯になる可能性が高くなるわけです。「ダラダラ食い」は歯にとってとても悪い習慣です。一日三食の他、決められた時間にお菓子を1回食べれば、脱灰がおきても唾液の働きで中性になり、再石灰化が行われます。ご飯とごはんの間に、ちょくちょくお菓子を食べてしまうと、口の中は酸性状態が続き、脱灰の時間が長くなってしまい虫歯になります。
また、睡眠中は口の中の唾液の量が減り、歯を守る効果が働かないので、寝る前の飲食はやめましょう。虫歯予防は、砂糖を食べる量を減らすだけではなく、間食を減らすことが大切です。

☆哺乳瓶う蝕
一般的に、哺乳瓶による栄養摂取は1歳6ヶ月までにやめた方が良いとされています。しかし、その時期を過ぎても哺乳瓶の中に歯に悪い飲み物を入れて、寝る前に子供に与える方もいるようです。そうすると、多くの乳歯が広い範囲にわたって虫歯になってしまうことがあります。このような虫歯を哺乳瓶う蝕といいます。小さい子どもに見られる特徴的な虫歯です。