歯を守る

「歯を守る」ときに第1に考えるのは、歯を磨くことです。みなさんは1日に何回歯を磨いていますか?
厚生労働省が行った調査では、日本人の96.2%が毎日歯を磨いていることがわかりました。
そして、1日に磨く回数も1日1回だけでなく、2回以上磨く人が増えてきているのです。1日2回歯を磨く人が最も多く49.4%、1日1回磨く人がそれに続いて25.8%、3回以上磨く人が21.0%います(平成17年)。
「歯を磨かないと虫歯になるよ」と子供のころ言われませんでしたか?日本人はこんなに歯を磨くようになったのだから、さぞかし、虫歯は減ったことでしょう。ところが、相変わらず虫歯はなくならず、歳をとるとともに、健全な歯は減っていく一方です。
ところで、歳をとるとともに歯が減っていくのは、老化のせいなのでしょうか。周りにいる高齢者は入れ歯の人が多いので、歳をとると歯を失うのは当然だと思っているかもしれませんが、、歯を失うのは老化が原因ではありません。
人が歯を失う理由は、調査によると虫歯55%、歯周病38.4%、そのほか歯が割れてしまう破折や事故による外傷6.6%です。
口の中にはさまざまな細菌がたくさんいます。虫歯も歯周病もその細菌感染が原因です。虫歯菌をやっつけなければ何度も虫歯は起こってしまいます。虫歯になってしまった歯を削って詰める治療だけでなく、虫歯を引き起こした口の中の環境を改善することこそが、本当の意味で虫歯の治療と言えるのです。私たち自身に出来ることはやはり毎日の歯磨きです。ていねいに時間をかけて歯を磨くことはもちろんですが、歯科医院で定期的に細菌の除菌をし、いつまでも健康な歯を保ちたいですね!