口腔外科
口腔外科とは、口腔の中・外の様々な病気(炎症・癌・腫瘍・粘膜病変)や全身疾患(有病者)を有する方に安全な歯科治療を行う科です。
当院の口腔外科では外来で可能な小手術・早期診断の対応を行っています。
施術内容
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粘液嚢胞
粘液嚢胞(ねんえきのうほう)とは、唾液腺が傷つくことで唾液が排出されなくなり、粘膜に溜まってしまうものです。水ぶくれのように膨らんでいきます。
唾液が一定量を超えると破裂してしまいますが、身体には特に害はありません。 -
歯肉種
主に歯茎にできる塊です。
原因は様々ですが、歯石や入れ歯などによる慢性的な刺激や細菌感染による炎症などが挙げられます。軽度のものは内服薬で治りますが、ひどい場合は切開して膿を取り除きます。 -
舌腫瘍
舌のできものです。
腫瘍には良性と悪性のものがあります。良性のものは切除することで治療が可能です。
顎関節症
施術内容
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口を開いたとき音が聞こえる・朝起きたとき口が開かないなど、顎の痛みだけでない症状などがあり、慢性の進行性病変と云われています。症状により理学療法・薬物療法などの異なる治療が必要です。
大学院時代、師事した教授が世界的に顎関節の権威の為、シビアな診断・治療をいつも指導されたものです。症状のプロセスを慎重かつ丁寧に見極めることがとても大切となります。
こんな症状がある方はご相談ください
- あごが痛む 顎関節症の場合、顎関節や頬、こめかみ周辺が痛むことがあります。
- 口の開閉や噛む時に顎が痛む 顎を動かす際に痛みを感じる場合、顎関節症の疑いがあります。
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口を大きく開けられない 正常な方は口を開けると4~5cm開きます(指が縦に3本分)
顎関節症だと3cm程度(指が縦に2本)もしくはそれ以下しか開きません。 - 顎を動かすと音がする 顎を動かした際に「カクカク」「ジャリジャリ」といった音が耳の前から聞こえる場合は顎関節症の疑いがあります。
治療の内容
- 問診・顎関節に影響する生活習慣のチェック カウンセリングで患者さんの生活習慣についてお伺いし、普段の行動から顎にどのような影響を与えているのかを確認します。
- 資料採得 レントゲンの撮影や歯列模型の作成により、患者さんの顎の状態を確認します。
- 問題箇所の選定・診断 顎のどの部分に問題が生じているのかを診断します。(筋肉、関節包、関節円板、骨等)
- 各個人に応じた治療計画の立案 問題が生じている部分によって、治療内容が変わります。治療期間や施術内容についてご説明します。
- 経過観察 約2週間感覚で症状の経過を確認します。
舌痛症
舌のしびれや痛み、味覚障害が起こります。ひどいときはお米を食べた時、チョコレートの味がするという訴えもあります。腫瘍の鑑別診断も必要なため、舌が気になるときは口腔外科へお早めにご相談してください
舌痛症の症状
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舌痛症は、見た目では何の異常も見られませんが、舌がひりひりと痛んだり、しびれるような感覚が長時間続きます。
また、痛みを感じる部分は主に舌の先端や縁のあたりが多いのですが、痛みが移動するケースもあります。食べているときは痛みが和らぐこともあります。
舌痛症の原因
舌痛症の明らかな原因については未だ解明されていません。以前は精神の状態が影響を及ぼすと考えられていましたが、研究が進むにつれ、神経性の病気であるという説も出てきました。
また、入れ歯の接触による刺激で痛む場合や、亜鉛不足が原因の場合もあります。
舌に見てわかるような炎症や腫瘍がある場合は、舌痛症以外の病気の可能性がありますので、気になる方は口腔外科を一度受診されることをおすすめいたします。