甘いもの

ミュータンス菌が歯にくっつくようになるには砂糖と出会う必要があります。砂糖の摂取量が多いということは、ミュータンス菌がどんどんくっついて、バイオフィルムが増えます。
そして、いったんバイオフィルムができると、ミュータンス菌はバイオフィルムのもとになっているネバネバ(グルカン)を分解して、それをエサにして乳酸を作り続けることができます。そうなると、それ以上砂糖が入ってこなくても、むし歯を作り続けてしまうのです。
他の多くの糖と砂糖が違うのは、このグルカンを作り出す働きと、バイオフィルムの中で乳酸を作り続ける働きの両方を引き出す力を持っていることです。
むし歯を作る悪の二大巨頭が砂糖とミュータンス菌ですから、この二大巨頭が手を組まないようにしなければなりません。

★対策
できるだけ砂糖の摂取を減らすことです。糖分は色々な食材に含まれています。知らないうちにとっていることが多いものです。ですから、せめて、明らかに砂糖が含まれていると思うものを食べないようにするとか、砂糖をかけたり入れたりするのを止める努力をしましょう。
甘いものを食べていないつもりでも、缶コーヒーや清涼飲料水を飲んでいませんか?わたしたちが思っている以上に多くの糖分が含まれています。スポーツドリンクにも糖分が含まれていることを忘れないでください。